ネザーランドドワーフ

- 目属科:ウサギ目 ウサギ科
- 原産国:オランダ
- 体 長:約23〜25cm程度
- 体 重:約1.1〜1.5kg程度
- 寿 命:約7〜10年
食事(野生下)
ネザーランドドワーフはペットとして改良された品種のため、野生の個体はいませんが、ウサギの祖先は自然の草原や森林地帯に生息しており、野生のウサギは主に草や葉、樹皮、根、果実などを食べています。
食事(飼育下)
飼育下では、食事の基本は牧草(チモシー)を与えてあげましょう。
チモシーには消化を助けるとともに、伸び続ける前歯を自然にすり減らす役割を持っているため不正咬合(歯の病気)の防止にもなります。
チモシーだけでは栄養が偏ってしまうので、さらにウサギ専用のペレットを与えることで、必要な栄養素を補うことができます。他にも野菜(小松菜、チンゲンサイ、ニンジンの葉など)や果物(リンゴ、バナナなど)も好んで食べてくれますが、糖分や水分が多いものは控えめにしましょう。
特 徴
ネザーランドドワーフは、世界最小級のウサギで、丸みを帯びた小さな体と短い耳が特徴です。体長は約23〜26cm、体重は1.1〜1.5kgほど。性格は好奇心旺盛で活発な個体もいれば、慎重で臆病なタイプもいます。知能が高く、トイレを覚えたりおもちゃで遊ぶことも得意です。毛色のバリエーションが豊富で、見た目の魅力も抜群。適切に飼育すれば7〜10年ほど生きる、愛らしいパートナーとなるウサギです。
慣れやすさ
ネザーランドドワーフは、適切な環境と接し方をすれば、人に慣れやすいウサギです。ただし、元々は臆病な性格の個体も多く、急に触ったり無理に抱っこすると怖がることがあります。信頼関係を築くには、ゆっくりと近づき、手からおやつを与えるなどして時間をかけることが大切です。毎日声をかけたり、優しく撫でてあげることで少しずつ慣れてくれます。
飼育のしやすさ
ネザーランドドワーフは、ウサギの中でも比較的飼育しやすい種類とされています。しかし、以下の点に注意が必要です。
メリット
✔ コンパクトなサイズで室内でも飼育しやすい。
✔ 比較的丈夫な品種で、適切なケアをすれば長生きする。
✔ 牧草を主食とするため、餌代がそこまでかからない。
✔ 活発で好奇心旺盛な性格で、飼育の楽しさがある。
デメリット
✖ 臆病な個体が多く、抱っこが苦手な場合がある。
✖ 暑さに弱く、夏場の温度管理が必須。
✖ 歯が一生伸び続けるため、牧草を食べる習慣がないと不正咬合(歯の病気)になりやすい。
おすすめ度
ネザーランドドワーフは、小型で室内飼育に適しているため、初心者にもおすすめできるウサギです。ただし、臆病な個体が多いため、ゆっくりと接することができる飼育者向けです。
また、適切な温度管理と食事管理ができるかが飼育のポイントとなります。
飼育時の注意
★ケージ(幅80cm以上推奨)
→ ネザーランドドワーフは小型ですが、ケージ内で動き回れるスペースを確保してあげてください。
★餌
・牧草(チモシー)
→ 歯の健康を維持し、消化を助けるために重要なので必ず与えるようにしてください。
・ペレット(ウサギ専用)
→ 毎日の栄養補給のために必要。ただし与えすぎに注意!
★給水ボトル(1日に何回か水を交換)
→ 清潔な水を常に用意するようにしましょう。
★トイレとトイレ砂
→ ウサギはトイレを覚えることができるので、専用のトイレを設置すると清潔に保ちやすく掃除もしやすくなります。
★かじり木やおもちゃ
→ 退屈を防ぎ、歯の健康維持にも役立つので入れてあげましょう。
★涼感マット or ヒーター(夏・冬の温度管理用)
→ ウサギは暑さに非常に弱いため、特に夏場の対策が重要です。