パンサーカメレオン(ノシベ)

食事(野生下)
主食は昆虫です。 長い舌で動いている昆虫を捕食します。
ハエやハチ、甲虫などを捕食し、なんと成体になると若いカメレオンの肉を捕食してしまうことも…。
果物なども食べるようです。
食事(飼育下)
動いているものにしか興味を示さないので、基本的に昆虫。生き餌がメイン。
ヨーロッパイエコオロギなどのコオロギ、デュビア、ハニーワームなどが入手しやすいので主食として与えるのが一般的です。
また、栄養の偏りを防ぐため餌となる昆虫には餌を与えて栄養をつけさせ、さらにカメレオン自体に与える際にはカルシウム剤などをまぶしてから与えるようにしましょう。
給水器についても、餌と同じく動くものにしか興味を示さない習性があるため、水入れでは水と認識しないことがあります。そのため、爬虫類専用のドリップボトルを用意しましょう。
特 徴
マダガスカル原産のカメレオンの一種。マダガスカルの中でも地域変異が非常に多く様々なカラーの個体がおり、産地名がついて流通する。エボシカメレオンに次いで丈夫で飼いやすい種。飼育環境の湿度を高め、蒸れないよう通気性の高いメッシュケージ等を使うのがオススメ!
写真の個体は青色が強い ”ノシベ” WC個体のため多少神経質ですが、CB個体では見られないワイルドならではの美しい体色をぜひご覧ください。
慣れやすさ
基本的にカメレオンは臆病な性格なので(好奇心の強い種類もいます)、懐くことはないと考えてお迎えした方が良いでしょう。
しかし、次第に飼い主の事を認識するようにはなるので、慣れはしてくれます。
ストレスにならない範囲で短時間のハンドリングを行い、少しつづ慣れてもらうようにしましょう。
飼育のしやすさ・おすすめ度
カメレオン自体、飼育が難しいとされていますが、パンサーカメレオンは比較的飼育しやすいと言われているので、「どうしてもカメレオンをお迎えしてみたい!」という初心者の方にはおすすめと言える種類です。しかし、事前にしっかりと飼育環境を整えカメレオンの生態について知識を蓄えてお迎えしてくださいね。
飼育時の注意
★ケージサイズ★
飼育下全長は約20cmほどで止まるので、市販の爬虫類用の立方体式ケージや、鳥かごやリス用などの縦長ケージで良いでしょう。カメレオンは動きが活発ではないので、横幅については成体全長の2〜2.5倍で、縦幅は3〜4倍ほどのものを選べば◎。
★温度・湿度★
最重要といっても過言ではない温度、湿度管理。
ケージ全体の温度は26~28℃ほどをキープできるよう設定してください。
身体全体を温めるホットスポットは32~35℃ほどに設定し、成体サイズよりも広く取るように。
★照明・紫外線ライト★
ビタミン生成のための紫外線ライトは必須なので設置しましょう。
昼行種かつ比較的日の長い地域に生息するので10時間前後はつけたままにしておくと良いです。
★床材★
活動範囲は主に止まり木や観葉植物となるので、床材についてはペットシーツなどを敷くと掃除が行いやすくなるのでおすすめです。
★レイアウト★
野生下では木の上で生活しているので、観葉植物や登り木や流木などをレイアウトし自然を感じられるようにしてあげましょう。葉の多い植物はシェルター代わりになるのでおすすめです。