サキシマキノボリトカゲ
- 目属科:トカゲ目 アガマ科 キノボリトカゲ属
- 分 布:宮古島、石垣島、西表島
- 体 長:オス 約25cm 最大:30cm / メス 約20cm
- 体 重:オス 約150g / メス 約120g
- 寿 命:平均5年
食事(野生下)
野生下では主にアリなどの小さな虫や小型無脊椎動物を主に食べます。樹上生活を好み、葉や果実も摂取します。
食事(飼育下)
イエコオロギやレッドローチ、デュビアなどの生きた昆虫です。人工餌を食べないので、栄養面に偏りがないようなるべく多種多様な種類の餌を与えるようにしましょう。
また、小さいうちは大きな餌を与えてしまうと消化不良を起こし最悪の場合死んでしまうので、なるべく小さな昆虫を与え、成長とともに昆虫のサイズも大きくしていくのがおすすめです。
昆虫だけではカルシウムが不足するため、専用のカルシウム剤を昆虫にまぶしてから与えましょう。
与える頻度は2日に1回、4~5匹程度で良いでしょう。
特 徴
体が小さい種類のサキシマキノボリトカゲ。普段は茶褐色と地味な体色ですが、繁殖期になると濃い茶色となります。
沖縄県で準絶滅危惧種に指定されています。
慣れやすさ
少々神経質な傾向にあるため掴めば噛みつきますが、凶暴性はありません。
飼育のしやすさ
餌も良く食べ水も良く飲むのでしっかりと環境を整えさえすれば飼育は可能です。
キノボリトカゲは水浴びが好きなので、全身が浸かる大きさの水場を用意すると良いでしょう。水入れを設置してしまうと高いところから飛び込もうとしてそのまま死んでしまうこともあるため注意が必要です。飲み水としても使うため、水は毎日交換して新鮮な状態を維持しましょう。
おすすめ度
サキシマキノボリトカゲは初心者から上級者まで幅広い飼育者におすすめですがしっかりと飼育方法を調べてからお迎えしましょう。樹上生活のトカゲに興味がある方にはおすすめの種類です。
飼育時の注意
ケージサイズ
サキシマキノボリトカゲなどの木の上で生活するトカゲは木に登っている時間が長いため、高さのあるケージが必要です。
高さは体長の1.5倍、横幅と奥行きは体長と同じ大きさがあれば快適に過ごしてくれます。
例:サキシマキノボリトカゲの大きさが25cmだとすると、37.5cm(高さ)×25cm(横幅)×25cm(奥行き)が目安です。
ショップでは爬虫類用の飼育ケージの取り扱いもあるので、適したサイズを選びましょう。
室温
乾燥にも弱く、過度な蒸れ(湿気)に弱いので、通気性がいい飼育容器を選びましょう。
水場について
木の上で生活している樹上性トカゲの多くは流れる水にしか反応せず、ただ水容器を設置しただけでは飲み水と認識できないので、ケージ内に霧吹きをしてあげたり、ドリッパーを用いると飲むようになります。
また、用意した水場をポンプで循環させることで水場として認識してもらえます。
下が水場だと水中ヒーターで水ごと底面を暖められるので、冬場の温度・湿度管理もしやすくなりますよ。