ケヅメリクガメ

- 目属科:カメ目 リクガメ科 リクガメ属
- 分 布:アフリカ東部・中部・西部など広い地域
- 甲 長:オス 約50~70cm / メス 約45cm
- 体 重:オス 約30~50kg / メス 約30~50kg
- 寿 命:30~50年
食事(野生下)
野生下では主に草食で、葉、花、果実などを食べます。乾燥地帯に生息しているため、水分の多い植物を選んで食べることが多いです。
食事(飼育下)
草、野菜、果物を主に与えます。専用ペレットもありますが、草や干草の代わりにはならないため、補助的に週数回水でふやかして与えましょう。
丈夫な甲羅や骨格を作り、健康に育てるためにはカルシウム、ビタミン、ミネラル、繊維質が必要です。カルシウムの吸収にはリンが欠かせず、理想の比率は1:4〜5です。野菜だけでは栄養が不足することもあるため、カルシウム剤を少量ふりかけて与えましょう。
主菜としては小松菜、チンゲンサイ、春菊、モロヘイヤなど。
副菜やおやつにはサラダ菜、レタス、サニーレタス、キュウリなどが適しています。様々な野菜や野草をバランスよく与えることが重要で、同じ野菜ばかりでは飽きや栄養の偏りが生じるため、種類を工夫して与えましょう。
特 徴
大きな甲羅と力強い足が特徴で、乾燥地帯に適応した体を持っています。世界で三番目に大きくなるリクガメ。名前の通り後ろ足の付け根付近の「蹴爪」のように発達した突起があることが特徴です。
慣れやすさ
飼育者に慣れやすく、よく人に馴れます。毎日の接触や餌やりで信頼関係を築くことができます。
飼育のしやすさ
広いスペースと適切な環境を提供できれば飼育は比較的容易ですが、最大で甲長約70㎝、重さも50kg程、寿命も30~50年とそれなりの覚悟が必要な生物です。運動量も多いため、余裕を持たすには6畳ほどの飼育スペースが必要です(部屋や庭、ベランダで放し飼いをされてる方が多い)。
小さな隙間などから逃げ出そうとすることもあるため、柵などはしっかりとしたものを選びましょう。
おすすめ度
初心者から上級者まで幅広い愛好家がいますが、長命な点や大型に成長する特徴からお迎えは慎重にしましょう。
飼育時の注意
広いスペースが必要で、甲羅が大きく成長するため適切な環境を用意することが重要です。また、温度管理と食事のバランスにも注意が必要です。
大人になると低温にも強くなるので春頃から秋頃までは屋外でも飼育することができますが、ケヅメリクガメは冬眠することができないので、冬場は室内で飼育するようにするか、庭で飼育する場合はヒーターを設置した温室のような小屋を作る必要があります。
風邪をひいてしまうこともあるので、温度管理に気をつけましょう。